プロローグ 研修45日目 [研修日記]
今日は、土曜日の上に締め日を過ぎた月末・・・・・
という事で稼動もガタガタで、お客様が少ない。
そんな日に、大体こんな事件が起こるのです・・。
今日も、例外なくそんな日が始まりました。
早番で事務所につくと、ナイトだったσ(o^_^o)のファンA子ちゃん。
「昨日は、もう参りましたよ・・」
と、昨日の夜にウオークイン(予約なしで来る人)のお客様の話を始めました。
まず、予約の電話・・・
電話で変だな、と感じた副支配人は「駅からも遠いし・・」などなど
遠まわしに遠慮してもらう方向で話していたら、ブチ!と切れた。
それで、もう来ないな、と思って、他の二人には引継ぎしなかったらしい。
ところが夜遅くに突然現れ、
「予約入れたんだけどぉぉ~」
と50代くらいの女性が来ました。
「予約を入れた」という言葉で、変な人だと思いながら断れずに
チェックインしてしまいました。
部屋に入り、数時間後・・・
深夜2時過ぎに突然フロントにきて、
「ちょっと!!!どういうこと??」
と大声で始まっちゃった・・・。
男性社員は、休憩中。
女性パートのA子ちゃん一人。
「深夜で他のお客様にご迷惑ですので・・」
となだめながら、一緒に部屋に連れて行かれてしまいました。
「部屋を見て!!」と言われて・・。
女性曰く、
寝ていると、突然布団が濡れて、目がさめた。
布団がもうグチャグチャに濡れてる。
誰かが侵入して、水をかけた!
これじゃあ、家と同じじゃないか!
見張られている、奴等が来ている!
いや・・キテいるの、あなたですから・・
心でそう思っても言えない。
「警察、呼んで!!警察呼んで!!」
σ(o^_^o)なら、この時点で呼んでるけどね。。
そこで深夜にとりあえずルームチェンジ・・。
部屋でも相当怒鳴られたらしい・・。
A子ちゃんは朝にはヘトヘトになっていた。
男性社員を起こそうと思っても、女性に開放されなくてフロントにも戻れなかったらしい。
それを聞いた、σ(o^_^o)とパートのベテラン最長のY子ちゃん。
『こりゃヤバイぞ』
と直感しました。
身なりなどを聞くと、「体臭も凄くてきっと風呂に入ってない気がする。
着たままじゃないかな~。
ちょっと浮浪者系」
ぎょええええ~~!!
ちょーーヤバイって。。
それで10時アウトまでにY子ちゃんと対策を考えた。
まずは連泊は断固拒否。満室だからダメと言おう。
延長も前料金で貰おう。
しかも延長も12時までって言おう。
などなど。。。
10時15分になっても降りてこないので、σ(o^_^o)が電話した。
「おはようございます。10時チェックアウトのお時間です。
もし滞在されるなら、1時間○○円でございます」
返事が返ってくるまで、ドキドキ・・怖いよお。。
「あ~。ごめんなさい、私今起きたとこなの。
11時まで延長して頂戴。お金は払うから」
いろんな問答から、11時までは延長することに。
そして15分後、内線がかかってきた。
「あのね、風呂場で洗濯したの。
あなた、乾燥機に入れに行って頂戴。」
「それは出来ないです、お客様のお荷物には触れてはいけないので。
ご自分でお願いします」
「あらぁ。そうなのぉ?困ったわ。
じゃあ、乾燥機かけるけど、11時までに終わらないと思うのよ。
そうしたらどうする?
ロビーで待ってていいの??」
普通ならもちろんOKだけど、どうしてもイヤだった。。
早く出て行って欲しいんだもん。
でも断る理由がないので
「はい。大丈夫です」
と言った。
「あのね、私ね、家に帰れないのよ!
なんでか知ってる?家に暴力団が来るの!
それで警察も来るけど、警察も暴力団の仲間なの!
あなたは、関与してないわよね!!!」
口調が突然変わってきました。
「関与していません」
「そう。よかったわ」
ロビーに11時過ぎに降りてくると延長料金は払って、イキナリ
「警察呼んで!!」
と大声で・・・
Y子ちゃんは、事務所に駆け込んだ。
「かしこまりました。暫くお待ちください」
σ(o^_^o)は丁寧にお答えしてから、事務所にトコトコ。。
出勤してきた副支配人に、Y子ちゃんが警察を呼んでいいか、伺いたててるけど、
「もう、警察呼びますよ。ご本人が呼べというし、グタグタしていてもうるさいので」
とσ(o^_^o)、キッパリ。
その間もフロントで大声で、話している。
「ああ・・・そうだね」
副支配人は、私の勢いでそう答えました。
そして警察に電話しました。
(いや、すでに電話を回していた。。)
「お世話になっております。ホテル○○のフロントのゆりあです。」
まずは、丁寧に。。
それからお客様が、呼べと言っている事。
昨日からの出来事を簡単に話すと
「・・その人、痩せている?唾とかペッペする?」
「いえ、痩せてはいるけどそういう様子はないです」
薬物使用かどうか聞いているのだろう。
「じゃあ、ちょっと頭・・・おかしそう?」
「はい。カナリ」
「そうかあ。。じゃあ、今から準備して行きますね。」
「何分後に到着ですか?20分くらいですか?」
「ええ。。いや、20分は無理。30分にして」
「では、そう伝えます」
電話を切ると、すぐそのお客のいた、2部屋に行った。
ハウスさんに、触らせないうちに現状保存して警察と現場検証させるために。
ちょっと触っていたけど、元通りに復元。。
鍵をしめて警察の到着を待ちました。
それから30分後くらいに、2人の警察官が到着しました。。
続きは、またあとで。。
ここまで、殆ど副支配人もY子ちゃんもσ(o^_^o)の行動に、唖然・・
一人でテキパキ、二人に指示していました。。。
二人は、私の指示通りに動いていました。。
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